主はわたしの光、わたしの救だ、わたしはだれを恐れよう。 詩篇27・1
確かに主は、試錬のさ中にも平和を与えられます。しかし、主のなされ方はいつもあなたが順境であったり、逆境となったり、また、順境になったりするようにされます。ある時は夜です。つぎは昼です。それからまた、すぐ夜がやってきます。いつも夜というわけではありませんし、いつも昼というわけではありません。次から次へと変わってゆきます。それゆえ、ある時は夜で、次は昼で、それからすぐまた夜になります。旧新約聖書のすべての物語から知られるように、これがキリストのキリスト教会を支配されるやり方です。
これこそ主の力と呼ばれるのであって、主はみことばを与えられると、わたしたちから離れて、何もなしてくださらないような助け手、慰め手ではなく、わたしたちの苦しみが終わるように実際助けてくださいます。もし、わたしたちが試錬に導かれるならば、主は真実なみことばを与え、みことばによってわたしたちを強め、それによってわたしたちが弱さのゆえに沈んでしまわずに、足でしっかりと踏みとどまることができるようにしてくださいます。しかし、時がきて、わたしたちがもはや十分に苦しんだとき、主はその力を持ってこられ、わたしたちは打ち勝って勝利をえます。わたしたちはどちらの助けも必要とします。一方は、わたしたちが苦しむとき、慰められ支えられる助けであり、一方は、最後に勝利を得るための力です。詩篇のすべては苦しみの中にあるキリスト者に力を与えます。すなわち、詩篇はわたしたちの悩みのときに慰めを与えて、わたしたちの背骨が折れないようにし、わたしたちが引き続いて希望と忍耐のうちに歩むことができるようにします。こうして主はすべてのキリスト者を導かれます。これが主の道です。だれでもこのことを知らない人は、キリストがどのような王であるかを知りません。
聖ペテロと聖パウロ日の説教
