けれどもわたしは常にあなたと共にある。 詩篇73・23
もし、神のみことばのために、はげしい働き、悲しみ、迫害がやってくるならば、聖なる十字架の中に起こるすべてのこと、すべての思いは、神の助けによって、わたしたちを慰め、勇気と信頼に満ちて、元気でいるように励まします。そして、神の恵み深い父なるみこころの中に信頼して歩みをゆだねるように導きます。
まず、わたしたちの生涯は、「だれも父のみ手から、それを奪い取ることはできない」と明白におっしゃった主のみ手のうちにあります。わたしたちの人生を自分の手のうちにとどめておくことは、ばかげたことです。なぜなら、わたしたちはルーズなやりかたでそれを失なってしまうからです。一方、「神はわれらの避け所、また力である」とおっしゃった慰めのことばは真実でいつわりません。神に信頼して恥をうけた人があったでしょうか。神に信頼するすべての人は救われます。「主よ、あなたを尋ね求める者をあなたは捨てられたことがないからです」。このように、神がそのひとり子をわたしたちの救いのためにくださったのはまことです。そして、神がみ子をわたしたちにくださったならば、どうして小さな事で放っておかれることがあるでしょうか。
神は、悪魔よりも、はるかに強い力あるかたです。「あなたがたのうちにいますのは、世にある者よりも大いなる者なのである」とヨハネもいっております。わたしたちが倒れれば、この世の大能の王キリストもともに苦しまれます。たとえ、主の道が倒れても、世の権力者と立つよりも、キリストとともに倒れる方を望むのです。
慰めのことば
