わたしは眠らずに屋根にひとりいるすずめのようです。 詩篇102・7
わたしたちは、他の人たちのように眠ってはなりません。慎んで目をさましているべきです。この世の欲望を永遠の恵みとくらべると、夢の中の幻と現実の姿をくらべるようなものです。それゆえ、睡眠とは、世の被造物にたいする愛と欲望にほかなりません。しかし、目をさましていることは、永遠の恵みに目をとめ、それを求め、慕いこがれることです。
しかも目をさましているのはキリスト者だけであって、彼はひとりです。他のすべての人は眠っています。ここに、「屋根にいる」と書かれていますが、それは、「この世は家であって、そこにはすべての人が戸をしめて眠っている。わたしはひとり、家の外の屋根にいる。まだ天にいるのではないが、しかし、もう地上にはいない。世はわたしの下にあり、天はわたしの上にある。このように、わたしは地上の生命と、永遠の生命の間をひとりゆき来しているのである」と言っているとおりです。
七つの悔い改めの詩篇