主よ、なにゆえ遠く離れて立たれるのですか。なにゆえ悩みの時に身を隠されるのですか。 詩篇10・1
わたしたちが、肉体か、財産か、名誉か、友人か、なにかわたしたちのものについて苦しむとき、わたしたちが神に喜ばれないものであるということを信じているかどうかということと、わたしたちの苦しみ悩みの大小を問わず、それは神がわたしたちのために恵みとして定めてくださったということを信じているかどうか、自問自答したいと思います。
わたしたちの感情と理解の点からいえば、神の怒りの現われであるものの中に、信仰は神の恵みの目的を見通し、堅く信頼します。雅歌の中で花よめが歌っているように、神は隠れておられます。ごらんなさい、神は壁のうしろに立っておられます。窓からのぞいておられるのが格子を通して見えます。壁のように、神からわたしたちを引き離そうとする苦しみの背後に、神は隠れて、わたしたちを見つめておられます。わたしたちを捨てられることはありません。いつも恵みにみちた助けを用意して立っておられ、苦闘の信仰という窓を通して、ご自分を示しておられるのです。
善きわざについての説教
