これはわたしの愛する子、わたしの心にかなう者である。これに聞け。 マタイ17・5
このことばによく注意し、神からキリストを引き離そうと、みことばを無視する思想を警戒しなさい。神は、天にのぼって、天使たちと共におられる神のみわざを見よ、と命じられておりません。ただ、「これはわたしの愛する子である。これに聞け」とおっしゃるのです。このみ子のうちにあって、わたしはあなたのところまでくだり、それによって、わたしを見、聞き、ふれることができるようにしよう。わたしを求め、罪からのがれて救われたいと願う者は、ここにおいてのみわたしを見ることができる。
そこで、このことばを通じて、わたしたちはただちに理解し、こう言わなければなりません。ここに神ご自身が語っておられる。わたしは彼にのみ従おう。他のいかなるものにおいても、神について聞かないし、学ぶことはない。(パウロも言っているように)、この人のうちにのみ、神のあらゆる徳は満ち、このかたから離れては、神を見いだすこともできないし、お会いすることもできないからである。ただ、このかたのことばを聞き、このかたのみわざを見る時にのみ、神のまことのことばとみわざを見聞きしているのである。
ヨハネ福音書14章の講解