なぜなら、わたしたちの福音があなたがたに伝えられたとき、それは言葉だけによらず、力と聖霊と強い確信とによったからである。 第一テサロニケ1・5
わたしたちキリスト者は、わたしたちの福音を確かめ、「しかり」か「否」かを言うのに迷うことなく、はっきり言うことができて、それによって立つのでなければなりません。使徒たちはしばしば「プレロフォリア」というギリシャ語を用いています。その意味は、わたしたちの心は迷うことなく、いつでも確信にみちているという、信仰の確かさ、十分さを意味しています。わたしが以前に言ったように、キリスト者は、信ずるところをはっきり知らなければなりませんし、その信仰をあかししなければなりません。そこでもしもあなたがたがそのはっきりした確信を捨てさるならば、キリスト者たちはもはやその信ずるところが不確かであり、キリスト者であることをやめ、あなたがたは彼らの信仰を取り去ります。なぜなら聖霊は彼らに天から与えられたものだからであって、それは神が信ずる者の心をきよめ、彼らのキリストに対するあかしをしっかり、確かなものにします。そこで彼らはそのために生き、また死ぬのです。もしもわたしが、わたしの「しかり」によって堅く立ち、そのために死ぬ覚悟があるならば、これは最大の確かさではないでしょうか。たしかにそうです。
聖霊には懐疑はありません。聖霊はわたしたちの心のうちに、不確実な妄想をしるしません。むしろ、強くて大きな確実さをしるします。それはわたしたちを迷わせませんし（それは神を喜ばせることですが）、迷わせようともしません。かえって（神にほまれあれ）わたしたちが今生きていること、また二に三を加えると五になることを、はっきりさせてくれます。
奴隷的意志
