イエスは母に言われた、「婦人よ、あなたは、わたしと、なんの係わりがありますか。わたしの時は、まだきていません」 ヨハネ2・4
このことばを聞くと、イエスはきびしく、冷淡すぎるようにみえます。しかし、実はイエスはやさしいのです。
ここで注意しなければならないのは、神に関係する場合には、父もなく、母もないということを、イエスがご自分の母にすらきびしく知らせておられるということです。地上には、父母のそれよりも高い権威はありませんが、しかし、神のみことばとわざがはじめられるところでは、その権威も倒れなければならないのです。神に関する問題では、父も母も、監督も、他の人も捨ててしまって、ただ、神のみことばのみがわたしたちを教え導くようにしなければなりません。そこでもし、神によって明らかに教えられていないことを、神のためになし、神に奉仕するようにと、両親が、あなたに命じ、教え、または、願うならば、次のように答えなければなりません。「わたしはあなたとなんの係わりがありますか」。なぜなら、父も母も、自分の考えや、自分の信心深い観念によるのでなく、神の戒めに従って、子供たちを教え、導くようにと神によって両親にさだめられ、そのような義務を負っているからです。
顕現節第二主日の説教