「あなたがたが放縦や、泥酔や、世の煩いのために心が鈍っているうちに、思いがけないとき、その日がわなのようにあなたがたを捕えることがないように、よく注意していなさい」 ルカ21・34
神はその大いなるあわれみのゆえに、さばきの日がとつぜん、わたしたちをおそうことを望まれません。それゆえ、めぐみのうちに、あわれみに満ちた警告を与えられます。主はみことばがわたしたちにのべ伝えられるようになさいます。わたしたちを悔い改めに招かれます。そして、キリストにあって、わたしたちのすべての罪のゆるしを与えられます。主は、わたしたちがみ子を信じるならば、痛みと罪過が取り除かれるという確かな約束を与えられます。主は、わたしたちが召された召しのうちにとどまり、よきわざをなすように命じられます。そこでわたしたちが主に従うならば、食べ物や飲み物を惜しまれませんし、わたしたちが幸福で楽しくすごすことも決して惜しまれません。なぜなら、地上で生きるかぎり、わたしたちは飲み食いしなければならないからです。そうだからといって、わたしたちは、神と、きたるべき生命を忘れてはなりません。主は、いつくしみ深く聖なる神ではないでしょうか。主は、慈父のような愛で、わたしたちをかえりみてくださらないでしょうか。主は、慈父が子たちに話すようにいつも語りかけられます。
「愛する子たちよ。悔い改めよ。わたしがあなたがたのためにつかわした、わたしのひとり子を信ぜよ。きよく従順であれ。あなたの仕事に忠実なしもべであれ。そして、飲み食いし、わたしの祝福した地上の財貨を用いるがよい。しかし、最後のラッパを待っている人のように、注意して、世と過ぎゆく財貨を用いるべきである。それにより、ラッパが鳴り、最後のいかずちが響く時、あなたがきよい道を歩んでおり、信仰深い霊をもって十分の準備ができているためである。もしそのように生きているならば、あなたにはなんの危険もない」
1545年の説教から
