さて、天では戦いが起った。ミカエルとその御使たちとが、龍と戦ったのである。龍もその使たちも応戦した。 黙示録12・7
ここで天の戦いについて言われていることは、地上の見える教会においても起こらねばなりません。そしてこの戦いは、天の霊に関する戦いではなく、信仰によってキリストの国に属するすべてのキリスト者に関するものであることと、理解しなければなりません。
み使いたちは世をまどわしに導いた悪魔に対して戦っており、地上においてもこのまどわしに対抗して戦う戦いがあるだけです。それゆえにこそ、この戦いは、よろいや、剣や、やりや、銃や、その他の肉体的、人間的な力によって戦うのでなく、みことばのみによって戦われるのです。「彼らは彼らのあかしのことばによってうち勝った」と書かれているとおりです(黙示録12・11)。このあかしによって(すなわち、みことばの宣教とそれに対するあかしによって)、彼らは、悪魔が今信じられ、のちに目で見る救いを彼らから取り去ろうと、あちらこちら歩き回ろうとする時、悪魔を天から追い出すのです。
1544年の説教から