「御子を信じる者は永遠の命をもつ」 ヨハネ3・36
このことばは、何十万年にもわたってわたしたちが宣教しなければならないことばです。何度も、何度も、これを宣べ伝えなければなりません。実際のところ、わたしたちがこのことばを十分に伝えることは不可能です。キリストは信じる人に、ただちに永遠の命を約束しておられるからです。主は、信じるものは永遠の命をもつであろう、と言っておられるのではありません。わたしを信じるあなたは、もうそこで永遠の命を<もつ>とおっしゃっているのです。主はなにか未来の贈りものについて言われているのでなく、現在の恵みについて、おっしゃっているのです。すなわち、あなたがわたしを信じることができるならば、すでにそこで救われ、すでに永遠の命のたまものを受けているとおっしゃっているのです。
わたしは永遠の命を前金で受けとっています。もしこの世でそれを受けとらないなら、きたるべき世においても獲得しないでしょう。この地上でこの死すべきからだに、わたしは永遠の命を得、永遠の命に達します。ではどのようにしてそれを得るでしょうか。神がそのはじめをはじめてくださり、あなたの主人となってあなたに宣教してくださいます。主は永遠の命のはじめのわざを開始され、口で語られることばと、字で書かれることばによって宣べ伝えられます。それからみことばを受けいれ、信じる心を与えてくださいます。これがはじめであります。それから、聞いて信じたその同じみことばがあなたをイエス・キリストにのみ導きます。あなたはそれ以上進むことはできません。もしあなたが主を信じることができ、主にのみよりすがっていることができるならば、あなたは肉体的、霊的死からあがない出されており、すでに永遠の命をもっております。
ヨハネ福音書6−8章の説明