霊によってからだの働きを殺すなら、あなたがたは生きるであろう。 ローマ8・13
自分の弱さと罪を認め、罪の情欲が自分のうちに起こり、とらえようとしていることを感じながらも、信仰によって神のことばと罪のゆるしをおぼえつつ、自分を強め、情欲にうちかってそれに従わず、情欲の働きを殺すことのできる人は、み霊が罪を殺しているのです。
聖なるキリスト者と、信仰とみ霊をもたず、それらに無関心で、それらを失ってしまった人との違いは、ここにあります。信仰者も、他の人々と同じように、罪の肉の欲に苦しみますが、しかし彼らはなおも悔い改めと神のおそれを持ちつづけ、信仰を保っていますので、彼らの罪はキリストのゆえにゆるされています。それは彼らが抵抗し、罪に道をゆずらないからです。それゆえ彼らはゆるしのうちに生きつづけ、彼らの弱さも他の人たちのように死と罪の定めに至ることはありません。他の人たちは自分たちの良心に反して、悔い改めと信仰なしに、自分たちの情欲の道を歩み、信仰も聖霊も捨ててしまっているのです。
三位一体後第八主日の説教