・・・・だから、上から力を授けられるまでは、 ルカ24・49
福音を説き、それをあかしし、そのためにこの世から迫害されているわたしたちは、誠実な相談相手であるキリストのうちに慰めを置き、キリストの力にたよります。なぜならわたしたちは、キリストが一撃を加えることをしないで、わずかにその口の息によって、多くの魂を悪魔の王国から守ってくださる真の勝利者であることを知り、経験しているからです。さらにキリストは、敵に対してその戦闘力を示されるだけでなく、キリスト、あるいはキリストによるわたしたちが、わたしたちの心のうちにある罪や死というような悪魔のわざを、毎日打ちたたいていることを、お示しになります。
この英雄が戦う方法というのは、こうです。福音が捕えられているところでは、この世をたたき攻撃することをやめません、それで多くの魂は勝利を得、キリストの王国は拡大するのです。これが祝福された争いであり、祝福された戦争であり、それによって人々は悪魔から救い出され、キリストの王国に入れられます。キリストは何というすばらしい英雄であり、巨人でしょうか。詩篇149篇にほ、このようにしるされています「聖徒にはその手にもろ刃のつるぎを持たせなさい」。これはこの世の物質的なつるぎではありません。霊的なキリストの口のつるぎです。これらのつるぎと、彼らの知恵とをもって、キリスト者は戦争に突入し、すべての聖潔の幻をもって異教の国々、国王たちを打ち倒し、彼らを捕虜にし、キリストに仕えさせなければなりません。これが、神の兵士や聖徒たちのほまれです。