イエスは彼らに答えられた、「わたしの父は今に至るまで働いておられる。わたしも働くのである」 ヨハネ5・17
父なる神は、みことばによってあらゆる被造物の創造を始め、また、完成されました。そして、みことばによって、それらをいつまでも保持されます。そして、やめようと思われる時まで、創造のみわざを維持されます。創造主なる神が日ごとに保持してくださらなければ、太陽、月、宇宙はこれまで数千年そうであったように完全に運行することを、何分、続けることができるでしょうか。太陽ははたして年々一定の時刻、場所に現われ、そして没することができるでしょうか。神がそのみ手をひかれるならば、家も、すべてのものも、たちまちくずれて廃墟となります。人と天使の知恵と力も、瞬時も続きません。神がたえず働いてくださらなければ、太陽も天に長くとどまらず、光を失います。子供は生まれません。種も草もはえません。
永遠に働かれる創造主と、ともに働いてくださるみ子と、聖霊が、み手を引かれると、すべてのものは瞬時に滅亡します。それゆえ、わたしたちは、使徒信条において次のように告白しています、「わたしは、天地の造り主、全能の父なる神を信じます」。もし神がわたしたちを造られた後、保持し、支えてくださっていなかったならば、生まれおちたゆりかごの中で、たちまち滅び、死んでいたのです。
ヨハネ福音書1章の講解