モーセは青銅で一つのへびを造り、それをさおの上に掛けて置いた。すべてへびにかまれた者はその青銅のへびを仰いで見て生きた。 民数21・9
この出来事と同じように、あなたがたもキリストの死のみを思うべきです。そうすれば生きるでしょう。罪人や、自分の良心の中にある罪、または、罪の中にとどまり、滅びに定められている人々の中にある罪を見てはなりません。そうすればあなたがたも罪に引かれ、打ち負かされることになるでしょう。あなたがたは、恵みのかたちの中以外では、罪を見たり、考えてはなりません。あなたの全力を尽くして心の中にこのかたちを描き出し、目の前に掲げておきなさい。
恵みのかたちは、十字架上のキリストと、主の愛されるあらゆる聖徒たち以外のなにものでもありません。ではどのようにこれを理解すべきでしょうか。それはキリストが十字架の上であなたの罪を取り去り、あなたのためにそれを負い、それを滅ぼしてくださったことです。これこそ、恵みとあわれみです。これをしっかりと信じ、目の前に描き、疑ってはなりません。これが、恵みのかたちを見つめ、あなた自身のうちにかたちづくることです。
なんと驚くべき事実ではありませんか。罪はもはや罪でないのです。もはや、キリストのうちにしばられ、滅ぼされているのです、このようにして、キリストは恵みといのちのかたちであり、死にたいして、キリストがわたしたちの祝福であり、至福であります。
死の準備についての説教