御霊みずから、わたしたちの霊と共に、わたしたちが神の子であることをあかしして下さる。 ローマ8・16
わたしたちが神の子であるということを知り、また、確信することは、わたしたち自身や、律法からくるのではなく、聖霊のあかしです。聖霊はわたしたちが無価値であるとの意識や、律法に反していることをあかしされます。わたしたちの弱さにもかかわらず、わたしたちに確信を与えてくださいます。このようなあかしは、わたしたちがそれを自覚し、みことばを通してわたしたちのうちに働いてくださる聖霊の力を感じるような方法で働きます。そして、わたしたちの体験は、みことばとメッセージに一致します。あなたがたが悲しみと悩みのうちにあり、福音から慰めを受けて、おそれと疑いに打ち勝つことができるならば、このあかしを感じることができるからです。その時、あなたがたは恵み深い神を持ち、もはや神から逃げる必要はないということを、心にかたく信じることができます。そしてこのような信仰により、喜びのうちに主に呼ばわり、主の助けを期待することができます。そしてこのような信仰のあるところでは、助けを受けたという体験がともないます。パウロもつぎのように言っております。「患難は忍耐を生み出し、忍耐は錬達を生み出し、錬達は希望を生み出す。そして、希望は失望に終ることはない」(ローマ5・4−5)。
これこそ、聖霊があなたがたのうちに働いていることを認める、まことの内的なあかしです。
ローマ人への手紙8・16の講解