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ルターによる日々のみことば

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2024/11/7 (木) のみことば

生活の疲れも神の恵み

正しい者の望みは喜びに終る。 箴言10・28

 世はわたしたちにあらゆる種類のわざわいと悲しみを与え、わたしたちの心を痛め、にがにがしく、すっばい飲み物を与えます。すなわち、からだや外なる人を害する不幸な出来事とか、病気とか、試錬の時とか、戦争などの日ごとの悩みを与えるのですが、わたしたちはすっぱいりんごをかみ、にがい飲み物を味わっているかのように、それを耐え忍ばねばなりません。それによって、その後の甘さがよりよい味として感じられ、この体験によってさらに大きなあこがれをもってかの日を待ち望むようになるためです。そうでなければ、わたしたちの歩みは寒くてこごえてしまい、ついにはごうまんで悔い改めないこの世と同じように、わたしたちのみじめさを感じることがなく、最後にはもはや神のことばに注意を払わず、不信心な者たちといっしょに滅んでしまいます。しかし今や神はその恵みによってわたしたちをこの世の生活に疲れさせ、あきさせ、一方、さらによいものによって慰められます。その慰めとは、主がやがて大いなる力と栄光をともなって雲の中に現われ、あらゆるみじめさから永遠の喜びのうちにと、わたしたちを引き上げてくださり、それによってわたしたちにはそれ以上よい、望ましいものは起こらなくなることです。しかし不信心なものたちにはその時、そのような喜ばしい光景はあらわれません。

1531年の説教から


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