「また、彼らが罪のゆるしを得、わたしを信じる信仰によって、聖別された人々に加わるためである」 使徒26・18
神は、わたしたちが霊的な方法で聖なる者となるそなえをしてくださいました。わたしたちが心の奥底の霊にあって神の前にきよいものとされていることは、霊的な真理のことばです。そして主は、神がわたしたちのうちに働かれなければ、きよさはありえないことを明らかにするために、このことばを語られました。
それゆえ、わたしたちに信仰があれば、たとえわたしたちがまだこの地上にあっても、福音はわたしたちを聖徒と呼んでくださいます。
あなたがたは聖なる者でなければなりません。しかもあなたがた自身で聖なる者となったとか、あなたがた自身の価値でそうなったと思い上がるべきではありません。ただ神のことばにより、天国はあなたがたのものとなり、あなたがたは信心深い者となり、キリストにより聖なるものとなったのです。ただあなたがたはキリスト者になりたいかどうか告白しなければなりません。キリストの血がわたしたちを罪からきよめ、きよい者としてくださるという恵みを否定するほどキリストのみ名にたいする大きな侮辱とあざけりはないからです。それゆえ、あなたがたは自分の信心深さによらず、キリストの血によってきよくされることを信じ、告白しなければなりません。このようにして、あなたがたはキリストに生命も財産もあずけ、どんなことが起ころうともそれを受けいれ、忍耐するのです。
ペテロ第1の手紙講解